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~子育てに行き詰ったら~人間関係が煮詰まったら~


by kinnowaraji53

はりねずみ症候群の集団

仲間外れにされたくなくて、他人にすり寄って行き、
やっと、仲間の端っこに入れてもらって ほっとした途端、
今度は その仲間と一緒に居ることによる摩擦が うっとうしくなります。

何かのグループに入っては 辞め、又 別の仲間に入っては 辞め、
ここには居場所がないとか、気が合わないとか、あの集団は見かけ倒しだとか
「少なくとも、自分には原因が無い」と思っているのです。

なぜか 似たような人が集まる傾向があります、
そのグループの特徴は、「とにかく暑苦しい、息苦しい!」

依存傾向にある人達は、集まって、仲間意識を持とうとし、
それゆえ、仲間以外を排除しようとするのです。

寄り添いたいのに、寄り添うと傷つけ合ってしまう。
そんな人間関係しかできずに、「世の中が自分を受け入れてくれないからだ」と
すねて見せたり、「自分は人間が嫌いだ」とそっぽを向いたり、
「人間関係が下手なだけだ」と言い訳したり、自分で改善しようとしません。

なぜ、自分は他者と関わろうとすると、近寄りすぎて 嫌われるのか。
その距離感がなぜつかめないのか。
それは、自分を、相手に 受け入れさせようとするばかりで、
自分が、相手を受け入れる事をしないからです。

きっと いい人なんだわ~と、勝手に思い込んで、近寄って、優しくされて、
その居心地の良さにもっと寄り添いたくて 近寄って、相手のテリトリーを犯し、
相手のプライバシーにまで立ち入り、相手の気分を害してもまだ気がつかない。

相手を傷つけるまで すり寄っておいて、相手が辟易すると
「急に冷たくなった」などと愚痴を言います。
さらに「そんな人だと思わなかった」と非難までします。

これは男女の恋愛にもある事ですが、一般的な近所付き合いでも
学生の友人関係でもよく聞きます。

こんな人が好む「優しさを装う集団」が 世の中にはあります。
例えば、妙な宗教だったり、勘違いしたボランティア団体だったり、
何かの勉強会とか、一部の共同体のような集団にも 時として見受けられます。

仲間を増やす事や、資金集めが、目的である場合、
最初だけは、どんな人にも愛のシャワーで褒めたり、優しくします。

一旦仲間に入ったら、そこには そこなりのルールがあり
従わないと仲間から外すわよ、と言外に示します。

そしてルールに従わない人を 批判したり 排除したりしながら
厳しい秩序を保とうとします。最初の優しさはどこへ行ったのやら、、、

望んでいたものではない と 気がついても もう遅いのです。
仲間外れにされたくないから縛られ続け、仲間でありたいがために
それ以外の人を責める発言もしてしまいます。

一緒に行動し、お揃えの物を持ったり、同じ本を読んだり、、、
同じであることで 支え合っていると 安心したいのです。

辛いのにやめられない。
苦しいに続けてしまう。
本当の仲間なのかどうかと 自問自答することすら悪に思えてくる。

すぐ依存してしまう人は、自分が一人になってしまう事を恐れます。
人にこびる。人に奉仕する。でも見返りの優しさが貰えないと愛に飢える。
これでは、恋愛であれ、友人であれ、師弟関係であれ、うまくゆきません。

依存する人は、誰かといることで 支えてもらって立っているだけです。
離れたら倒れるから、人に しがみつき その結果 嫌われます。

自立している人は、誰もいなくなっても、変わることなく自分で立っています。
堂々と、好きに生きているから、はつらつ&のびのびしています。

幸福は、はつらつ&のびのびした人に ついて回るようですよ。
by kinnowaraji53 | 2011-05-03 10:58 | カウンセリング