若い頃、毎日、ブラウンの髪を きちんとカーラーで巻いて寝ていた。
朝それを梳かしたら、見事な「ゆる巻き髪」になっていて、
縦ロールを揺らしながら出社していた。実に実に御苦労なことだ。感動すら覚える。
当時、職場では「オスカル」と言われていた。(ベルばらの)
爪も奇麗に塗って、足の先から頭の先まで、完全武装のお洒落をしていた。
あのエネルギーはなんだったのだろう~と思う。
同じ人間とは思えない。
結婚後は忙しすぎて自分にそんな時間は一切かけられない。
でも、髪を手のかからないショートカットにしてからも、
カーラーのワンセットが捨てられずに長年鏡台の奥に眠らせてあった。
今、髪を伸ばしているので久々に引っ張りだしてみたら、使えるやん!!
問題は、自分が、昔のように上手く巻けるのかという点だ
やって見たら、完璧やんか! 昔取った杵柄じゃ~
朝からオスカル様再登場で、主人の目が点。
「どこへ行くんだ~」 「いえ、どこにも、、、ジムには行きますけど、、」
怪訝な主人を他所に、どや顔で私は自分の髪に自信を持ったのである
ただ、、、問題は巻いて寝ると言う苦難だ。
やったことがない人には解るまい。
頭全体に カーラーを捲いて寝ると、どうなるか。。。
カーラーにもいろいろあって、柔らかい素材も有るが、やはり異物だ。
寝苦しくないわけがない。拷問に近い。
なんで巻いて寝るのかとアホな質問も有るかと思うが、
一晩巻いた髪を朝梳かしたら完璧なんです。スタート時点で最高の気分。
忙しい朝 頑張って巻いても間に合わない。
ドライヤーではここまで奇麗に巻き髪にならない。
出かける時点で完璧ってのは気分上々です。
娘はドライヤー派で、へたくそなゆる巻き髪で出社している。
気の毒なくらいあかん頭ですが、娘が言うには「中身があかん頭」よりは良いと。
確かに!、、、うちらの頃のOLは職場の花。見た目重視だったが
今の娘の仕事は女性であるな!のキツイ仕事だから、見た目残念な頭で良い。
今度の結婚式は朝が早いから、美容院に行く時間がない。
それでこの髪形をどうまとめるかが目下最大の課題である。
ゆっくり寝られないのは体がきついので巻いて寝るのはネック
そこで、昨日近所の 大型家電店に行ってみた。
モッズヘアの出しているホットカーラーセットなら、条件を満たしてくれた。
奇麗に巻ける。時間がかからない。両手が空くので忙しくてもOK
値段も安かった。おまけにポイントも使ってきた。更におまけも付いてきた。
軽いので式場に持って行く事もできるし、海外でも使える。
娘のドライヤーやコテはナノだのイオンだのといろいろの機能があるが
手が痛い私はその重いものを持って手をあげっぱなしでセットするなんてのは
絶対無理。
時代の遺物のように邪険に扱われてきたカーラーだが、
使い慣れたものは良い。想ったスタイルに出来る。うい奴よのう~とほくそ笑む。
私はウィグ等を7つほど持っているのだが、良い点と悪い点がある。
難点は、夏場は暑い。ジムにはいけない。
異質な毛が当たるとかゆくなる。
カラーしたら毛の色が合わなくなる。
良い点は、すぐに外出できる。
シーンに合わせてすぐにヘアスタイルが決められる。
地毛は短くて良いから手入れが楽。
男性のかつらも、やくみつる氏の増毛暴露で話題騒然だが
やりたい人はやればいいとは思う、 が しかし、、、経費がかかるのと
急には「変身」できない諸事情もあるだろう。
第一の壁はプライドだと思う。
「そこまでしたくない」と言いつつ本音は「なんとかしたい」 とか
人目が気になって変身できない癖に、今だって相当人目を気にしている とか、
めちゃくちゃ気にしている癖に「気にしている自分だと思われたくない」 とか、
決断の邪魔をしているのは経済的理由より「心の葛藤壁」だ。
気にしているのに、かえって目立つ隠し方をするのが不思議でならない
1対9の髪の分け方をして、横の方から上に持ってくる髪の毛が
風でなびいて揺れる様は情けないの一言で、見てはならない気がして目をそらす。
もじゃもじゃにパンチパーマをかけて髪が多いように見せているのもどうかと、、、
どんなお仕事してはるん?と思ってしまう。
かといってフエルトのような物をくっつけている人や、
黒い粉をかけているのも見かけたが悲惨だ。往生際が悪いにもほどがある。
やるなら金をかけて、最新の技術で徐々に、それとなく増やして頂きたい。
だけど、
禿げたって良いじゃないか~ブルースウィリスのように、ユルブリンナーのように
セクシーでかっこよく禿げろよ~と思う。
自然が一番、むさくるしくない。さっぱりして清潔感がある。
あ、うちの主人ですか~もともとおでこが広いって言うか後退しているって言うか
娘は見返りザビエルと呼んでいますが、、、後ろ姿がザビエル化してきています。
でも考え方を変えれば「髪が後退している」のではなく
「自分自身の存在が前進している」のだ。とも言える。
主人には坊主をお薦めしていますが勇気がないようです。
だったらいっそ「侍」になれ~さかやきをそらずに済むぞ~!
生まれ変わって今度結婚する時は坊主も良いと思う。
世の禿を気にしている男性諸君、思い違いするな
禿を気にしているのは女性達ではなく 男性ですから。