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~子育てに行き詰ったら~人間関係が煮詰まったら~


by kinnowaraji53

長女と母

嫁と姑の問題は永遠のテーマです。現代でも、非情にご相談が多いのですが、
本当に深刻なのは実母と長女の関係です。

一番確執がきつくなるのが、最初の子が女の子だった場合です。(長男がいると緩和されます)

母親が、これこそが子供と言うものだ!と認識する最初の子となるのが長子です。
それが男の子だったら、母親にとっては異性なのですから、知らない事ばかりで何もかもを新鮮に受け止めます。

男の子はストレートなので、反抗期以外では そう悩む事もありません。

厄介な事に、女子は母親と似てしまいます。
自分の嫌な面が似て、目に付きがちですが、それを自分に似てしまったと認識できればまだマシです。

「この嫌な性格は誰に似たのかしら~」
母親が自分の事を棚に上げて、こう思っていたら子供は迷惑千万ですよね。
母親自身の自己否定が、似てしまった娘に対しての嫌悪になります。

最初の子供は慣れない事ばかりなので、自分自身が戸惑う事も多いし、いつも自分を自分を困らせる子~と思っている反面で つい利用もします。

下の子の都合で待たせたり、厳しくしたり、時には八つ当たりの対象にしたりね、、、

それを見て育つ下の子は 多少なりとも 早めに学習するので要領が良くなって 母親の不機嫌を上手に回避できる術を学んでいます。

ですから、長女は下の子よりも良い子にして、母親に愛されたいと心から願っていても、出過ぎたまねをして叱られたり、 甘えてみればいつまでも甘えないでと突っぱねられて心が冷えたりして、いつしか母親との関係が苦手になってしまいます。

下の子が弟なら言うに及ばず、母親の関心は、待望尾の跡継ぎで無垢な弟に向けられがちになります。
すると長女は性格が屈折して当然ですね。

よほどそれをフォローする父親がいない限り愛情飢餓状態に陥ります。
父親が、娘に同情して多すぎる愛情を注いだら
めでたくファザコンの誕生ですね。これも困ります。

長女の皆さんお心当たりのある方がいらっしゃいませんか?

さて、言われっぱなし、やられっぱなしでも、
平気な人は良いのですが、心の奥底に怨念が溜まってしまうと、力関係が逆転した時点で、「素敵な恩返し」が始まります。

早くも反抗期に家出する子もいますが、
嫁に行けば距離が取れるので実家と疎遠になることで解決したかに見える事もあります。

長女が早く家を出てしまう場合や、結婚が早い場合は、母親との付き合いが上手くゆかないことが多いようです。

でも、空前の長寿時代ですから 親の介護は、
お嫁さんよりも 実の娘にのしかかってきます。

弱って自分の事もままならない母親の姿は、
かの昔、ひ弱で何事もままならなかった幼児の自分と同じ立場です。

そして、上から目線で支配できる今の自分は、
あの時自分を折檻した母親と同じ立場です。

ドメスティックバイオレンスとは、おもに家庭内や、閉ざされた空間で行われます。

陰湿な言葉による虐待もあれば、実際に食事を抜いたり、突き飛ばしたり、それは悲惨です。

実母が子を虐待したり、子が実母を虐待したり、
力関係の大きい間柄に 怨念やストレス発散が
暴力となって現れます。

そんな事をする自分を責めながらも「母を見ていると腹が立ってしょうがない」泣いて言います。

自分がまだ何も解らない時に、なんでそんなことするの~と叩かれた記憶が蘇るのでしょうか。

電気をつけっぱなしたと言っては叩かれたけど、
母親は電気をつけっぱなすどころか、ガスまでつけっぱなすし、お漏らしをするし、衣服を汚すし、あの日に受けた自分の辛さを思い知ればいいと思うのだそうです。

解らなくもありません。
親孝行しなければならないと言う気持ちが自分を責めるから辛いのです。
こんな自分で在りたくはないのに~つい折檻している。

自分を責めて相談に来る人はまだマシです。
閉ざされた場での虐待は相手が死ぬまで続きます。解らないように~じわじわと~まるで自分も一緒に地獄へ落ちようとしているように見えます。

閉鎖された場での虐待は、社会との接点になる人が虐待している本人だけである場合はほとんど発見されません。

躾と言うの名の折檻。を受けた子による
介護と言う名の虐待。が続きます。
怖い事ですね。
そして悲しい事ですね。
愛したいのに我が子を愛せない親がいれば
愛されたいのに、親をいじめてしまう子がいる。

こう言う親子関係は連鎖します。
虐待されて育った子が親になると、今度は自分の子を虐待してしまう事が多いようです。
そうされて嫌だったのになぜ同じ事をするのでしょう。

愛されて育った子は何の疑問もなく親にしてもらった事を我が子にもしてあげられるのですが、
してもらえなかった事をしてあげたくてもなかなか難しい事なのです。
愛されたようにしか愛せない。
不幸な連鎖は止めなければなりません。
親に愛されなくても我が子を愛せるように、、、
それが可能なのがカウンセリングです。
by kinnowaraji53 | 2011-05-20 08:45 | カウンセリング