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~子育てに行き詰ったら~人間関係が煮詰まったら~


by kinnowaraji53

羞恥心と自尊心

知的障がいにも、色々あるので、一概には言えませんが、
羞恥心がある人の方が屈折しやすいようです。

自分の知能が他の人より低い事に気が付いていなければ幸いです。
でも、自分の事が解っていて、同じ年齢の人より劣っていると感じる子は
見ていても辛いものです。本人はもっと辛いでしょう。

事務上の分類として、障がいのレベルを数字や記号で表しているのですが、
人が人を判定するのですから、大雑把と思います。
その分類でどのような補助が受けられるのかが違ってきます。

低い能力しかないと判定された方がより多くの補助を受けられるのですが、
少しでも高い能力があると認めて欲しい人もいます。微妙な感情ですね。

さて、知らない事を知らないと素直に言える人は幸いです。
何を恥と思うか~人によって違うでしょうね。

知らない事は恥ではなく、むしろ知らないのに知らないと言えず
知ったかぶりする方が恥だと思うのですが、、、
自分の羞恥心を分析してみると良いかもね。

中途半端なプライドが邪魔をして、知らないと言えない人もいます。
この人は知らないんだなと解っても、「本当は知らないんじゃないの~?」なんて
直球で聞いては大人気ないですよね。
時として、羞恥心は怒りに変わります。怖いよ~
恥をかかせる気か!ってあれですよね。

それとなくその事を解説するような会話をしたり、
私はよく知らないんですが~ってことかしら?とあえて正解を質問形式で示し、
相手に花を持たせる手もあります。へりくだりの精神で対応しましょう。

知的障がい者も、目的地への行き方を知っていると言って
いざ行ってみると、迷子になる人がよくいます。
「それは道が違う」とはっきり言うヘルパーもいれば
「こっちよ~」と腕を引っ張る人もいます。
間違った事を上から目線で訂正されるのは誰でもいやなことですよね。

道に迷って途方に暮れている利用者さんには、
「暑いから、そろそろ駅の方に戻らない?」と言ってみましょう。
戻れば良いのだと解るように言葉を足して行くと、
「戻る」ことを 自分が決めたと思えるのです。

ヘルパーが可哀想だから戻ってやるか~って思ってもらえたら、OKです。
上から言われて、仕方なく訂正するより、自尊心を重んじて、
自発的に気がついて行動するように仕向けます。
ヘルパーは 裏方に徹して、利用者さんが自信をつけるようにね。

生まれてから何度も、さげすまれ、同情され、のけ者にされ
そんな辛い経験が重なって、自尊心はズタズタだと思います。

その自尊心を踏みにじらないように、自信を持ってもらえるように
手助けはあくまでも少しだけ、、、本人が達成感を味わえるようにね。
もちろん何ができて何ができないかは人によるので、
その人の出来る事を理解して接するのが良いでしょう。

小さい子供に接する時にも同じようなことが言えます。
子供にも自尊心があるのですから、どうせ出来ないでしょうと言われたり
下手ね~とけなされたり、馬鹿じゃないの?と言われたりしていると
何をして良いのか判断が出来なくなって、消極的になります。

当然、積極的にチャレンジする人と、しり込みする人では経験値が違います。
経験が自信を強固にします。

自信のない人が自信のない子を育てる。。。と言われます。
それは、自信が無い親は、自分より幼くて経験のない子供と自分を比較して
自分の方が優位であることに自尊心を満足させて居るからです。

ほらお母さんの方が上手いでしょうとか
どうだお父さんは偉いだろう等と、子供をだしにして自分が満足するので
子供は親の自尊心を満足させるために、自分の自尊心を売り払うのです。
気をつけましょうね。
子供の自尊心を傷つけると伸びなくなるわよ。
by kinnowaraji53 | 2011-07-03 22:44 | 心理