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~子育てに行き詰ったら~人間関係が煮詰まったら~


by kinnowaraji53

孤立と孤独

「孤独と孤立の違いって何だと思いますか?」
私が高校生の時、乗ったバスの隣に座った大学生が唐突にこう質問して来た。
面食らった。新手の宗教への勧誘か?ひっかけられてるのか?
見ず知らずの男性からこう聞かれて、即答できる程、私は世慣れていなかった。

本当の目的は何だったのか解らないが、高校生の私は御立派な哲学の
思考回路が未だ完成しておらず、こいつ何物やねん?という疑問と
孤独も孤立も私には関係ないわ~と思ってマジマジと相手を見ました。

すると、相手は「あんたおかしいんちゃう?」を目線で訴えられたと思ったのか
急に慌てて、自分が大阪府立大学の学生だと名乗ったうえで、
「それは~つまり~ですね~」と 聞いてもいない回答を話し始めた。
私が降りるまでいつ息を吸うのかと思うくらいひっきりなしにしゃべっていた。

ああそうでっか~と言うしかない(言うひまもなかったが、、、)
ようやく降りるべきバス停で降りて その辺人とはそれ以来会っていない(と思う)
だが、なぜかその問いだけが記憶に残った。

孤立は物理的要素が含まれることが多いようだ。
孤独はあくまでも心理面での話になる。

孤立の場合は、自己防衛因子である理想的自己が活性化し、
孤独の場合は、自己制御因子である誇大的自己が活性化する。
一人でいて、孤独が孤立に移行することはあるが、
孤立から孤独に移行することはない。と言われている。
受動的でしかない孤独と、能動的でもありうる孤立とも言える。
な~んて回答が出来ていたら撃退できたのにな~って
撃退する必要があったのか?聞き流せばいいだけのことかもしれない。

見知らぬ女学生に、議論を持ちかけてやりこめて悦に入り
自分は賢いと錯覚したかったのだろうか~あんたこそ孤立するで~

大勢の人の中で孤独を感じることが多い。
こんなにも大勢の人がいるのに、理解しあえる人がいないとか、
みんなが楽しそうに見えてしまうが、自分は一人で苦しんでいるとか、
孤独は、自己憐憫の代表的な表現かもしれない。

実際にはあなたを理解しようと躍起になっている人が周囲にいるのに
自分が心を閉ざしているから受け入れないし、その人に気づきもしない。
この人間ゴミ箱みたいな都会で、知らない人の方が大多数なのは当然です。
自ら心開かぬ者に話しかけてくるのは、先に書いたような変人か
宗教的勧誘目的か、詐欺師か、悪が組している人でしょうかね~

でも、何も知らない人の中に心開ける人を探さなくても
あなたの事を心配している人が必ずいますよ。
その人を振り払ったのはあなた。
優しさをウザイ!と振り切り、愛を面倒だと切り離し、
自ら孤立の道を選んだっ結果、面倒で厄介な事からは解放された反面
孤独感を味わう羽目になるのです。

ウザイか、寂しいか、どっちかです。どっちも依存心から出ています。
依存していなければ孤立も楽しく、変人仲間も楽しいものです。

ウザイはそのうち慣れます、乗り切った時点で自分が成長しています。
でも寂しいは、行動しなければ寂しいままで、自分を追い詰めます。

寂しい~だからどう行動する?
人から「よしよし~可哀想だね~」と言ってもらえるのを待つ?
期待したものを待つのか得るために行動するのか
その先には天と地の差のある結果が待っています。
by kinnowaraji53 | 2011-07-16 07:46 | 心理